そんな人にオススメしたいのが、滋賀県大津の石山にある『寿司ふじ』である。
店名から察するに「回らない寿司屋」を想像する人もいるかもしれないが、実は寿司だけでなく日本料理全般を提供する老舗店。
創業約50年の歴史がある。
そして『寿司ふじ』で特に力を入れているのが、ウナギの白焼きである。
分厚いウナギを七輪で焼き、生姜醤油につけて食べるというシンプルな料理だ。
白身を5分焼き、裏返して皮を3分焼く。
ウナギの脂が炭に滴り落ち、ジュワジュワと鳴る音が食欲をそそる。
そうして出来上がったうなぎの白焼きは、
身はフワフワ、皮はパリパリ。
うなぎ本来の味が口の中に広がるのだ・・・。
今回、県外からの常連客で賑わう『寿司ふじ』で、定番コース(7,700円)をいただいた!
コースの内容と感想をまとめてみたので、
これから予約しようか迷っている人は、参考にしてほしい。
滋賀県大津でうなぎ白焼きが旨い店発見!『寿司ふじ』定番コース感想
寿司ふじ-外観
外観は簡素だが、前栽があって粋な雰囲気が漂っている。
店内からは、ウマそうな香りが漂ってくる。
寿司ふじ-店内の雰囲気
店内は清潔感・高級感があり、カウンター越しに大大将が腕を振るっている。御年70歳ほどだそうだ。
「いらっしゃいませーぃ!」と、元気な挨拶をくださる。
BGMは琴の音色。
内装はひとつひとつが洗練されており、個室も用意されている。個室は間接照明が多用されており、向かいの壁の下は小さな庭のようになっている。
創業約50年とは思えない近代的な装いだ。
清潔感があって、デートや記念日にも良さそうだ。
寿司ふじ-定番コース(おまかせ) 7,700円
コースは、テーブルへ1品1品、できたてを持ってきてくださる。
練りたての胡麻豆腐
1品目は、練りたての胡麻豆腐だ。
胡麻の風味が濃厚で、プルプル、トロッとした食感がたまらない。
ダシからは魚の風味がする。やさしい味わいで、口の中に広がる。
酒係の方によると、ゴマ豆腐は練りたてというだけで香りが全然違うのだそうだ。
わたし達の来店に合わせて、作ってくださったようである。
料理を持ってきてくださる酒係の方は、とても気さくに料理を説明してくれる。その料理ができた由来や、味にかける思いを教えてくれる。
津軽の黒マグロの中落ち
赤・緑・白のコントラストが効いた見た目だ。くさみなんて全くない。新鮮そのものだ。
口に入れたら、ツルッと入る。ツヤツヤ、みずみずしい。
柔らかくて、スジの入っている感じがない。シャリも上品な味わいだ。
スッポンの茶碗蒸し
”すっぽん嫌いをすっぽん好きにしてきた”とされる、茶碗蒸し。つくるのに約3時間かかるそうだ。
コンセプトは、寿司ふじでしか食べられない、原価をガッツリかけた贅沢な茶碗蒸しだそうだ。
確かに、庶民的な茶碗蒸しとは次元が違う。とろみのついたダシが、すっぽんの肉を包んでいる。
すっぽんは、まるで白身魚のようであり、歯応えもある。プルプルしていて、コラーゲンってやつがたくさんありそうな感じもする。
底へスプーンを押し込むと黄色い卵が出てきた。これが茶碗蒸しの証拠だ。
それにしても、すっぽんってこんなにウマいのか。
新鮮なお刺身(ヒラメ、タイ、マグロ、タコ)
大大将が直々に持ってきてくださった。
今朝まで泳いでいたという新鮮なお刺身だ。
刺身はそれぞれ味をつけて食べる。
- 塩(粒が大きい)
- 醤油
- ポン酢(ただのポン酢ではない)
まるでひとつひとつがA5ランクの高級ステーキだ。
刺身を塩で食べたら、こんなにウマいのか・・・
マグロって、口の中で溶けるのか・・・
鯖とかぶらの寿司
大大将が「一口で食べて」と持ってきてくださる。
シャリの上に鯖、かぶら、昆布が乗っている。
ちびちびと味わいたくなるのをおさえて、一気に口に入れてみた。
・・・味に矛盾がない。シャリとサバとかぶらが一体になっている。
かぶらがシャキシャキ。サバが柔らかい。
ずっと噛んでおきたい味わい。とても贅沢な心持ちになった。
うなぎの白焼
ウナギは七輪で焼く。酒係の方が手本を見せてくれる。
寿司ふじのオススメ品である、うなぎの白焼き。1人3切れ。見たことの無い分厚さのウナギだ。
七輪は火加減を7割にしているという。じっくりと火を通すためだ。焼いていると、脂が滴り落ちる。
白身を5分焼いたら、裏返して皮を3分焼く。出来上がりは、生姜醤油につけていただく。
焼きたての、うなぎ本来の味をいただける。皮はパリパリ、身はフワフワ。これが、うなぎの白焼きってやつなのか。
酒係の方によると、焼き加減は長くなっても良い。黒焦げになるまで焼いて「この味が良いんだ!」という常連さんもいるんだとか。
↓こちらはタレ付きうなぎを七輪で焼く様子。寿司ふじの公式動画だ。
7年ハマグリを使ったカブラ雪鍋
具材は次のとおり。
- 7年物のハマグリ
- カブラ
- セリ
- タケノコ
- 鯛
- アワビ
ハマグリの成長限界は9cmほど。7年物のハマグリは、ほぼ成長限界まで大きくなった高級素材なのだ。
通常だと、貝のダシは他の具材がまざると味が極端に薄れてしまう。しかし巨大な7年物のハマグリを使うことで、この雪鍋の出汁は完成されている。
1つ1つの素材に戦略が込められている。練り上げられた味だ。
出汁は全部いただいた。ラーメンの汁は全部すすると体に悪い気がするが、この出汁をすすることに罪悪感は無かった。
穴子・とろ・鯛の寿司
大大将が「家に帰ってお腹が空かないように」と持ってきてくださる。
やはりオススメの食べ方は、一口。醤油たれを塗っていただく。味は言うまでもなく絶品だ。
これを食べる頃には、コース開始から1時間半ほど経っている。日常では味わえない贅沢な味わいを反芻しながら、完食。
ごちそうさまでした。
寿司ふじ-情報まとめ
『寿司ふじ』は国道から中に入ったわかりにくい立地だが、大阪や名古屋など、県外からの常連客も多くにぎわっている。近くの病院の医師が通う、高級店でもある。
“脊椎反射で旨い料理“をまだ知らない人は、ぜひご賞味あれ。
わたし達はあまりにハマってリピート通いしました。その時のレビューがこちら↓
これから行く方へ
予約必須だ。「2日前までの予約が確実」とのこと。
予約は公式サイトの『問い合わせとご予約』からできる。
もしくは、直接TELしよう!
電話番号:077-534-8453
公式サイト:https://sushifuji-otsu.com/
紹介動画
店内の雰囲気をリアルに知れるのでオススメ
コメント