ラ・スポルティバのTX5 EVO Mid GTXを購入し、日本百名山の登山で使ってみました。
一番気になっていたのは、滑りにくさです。
私はこれまで、日本の春・夏・秋の登山では、モンベルのトレールグリッパーを採用した登山靴が最適解だと思っていました。
でも、本当にモンベルだけが一番なのか?
評判のあるラ・スポルティバも、自分で履いて確かめてみたくなったんですよね。
実際にTX5 EVO Mid GTXを使ってみた感想は、滑りにくさはモンベルのマウンテンクルーザー系と甲乙つけがたく、細部の作りにも安心感があるというものでした。
一方で、費用やソール交換の頼みやすさまで考えると、モンベルの強さも感じています。
まずは、良かった点と気になった点を早見表にまとめます。
| 項目 | 使って感じたこと |
|---|---|
| メリット | グリップ力はモンベルと甲乙つけがたい。フックの作りにも安心感がある |
| 見た目・履き心地 | 黒と黄色の見た目が好み。暑い登山でも蒸れてつらいとは感じなかった |
| 注意点 | 濡れた岩や木の根ではさすがに滑る。靴紐を結ぶ手間もある |
| 費用・利便性 | 約4万円の価格。ソール交換の頼みやすさではモンベルに魅力を感じる |
| 結論 | 激しめの登山や日本百名山に挑戦するときの一軍として使いたい |
※評価は、私が実際に使用して比較した体感です。使用環境や天候、行動量、個人差によって感じ方は変わります。
TX5 EVO Mid GTXを買った理由
黒を基調とした見た目が気に入った

購入理由の1つ目は、見た目が気に入ったことです。
黒を基調として、差し色にイエロー。クールでスタイリッシュな見た目がかっこよくて、欲しくなりました。
派手すぎるわけでもなく、実際に使ってみても、この色合いは使いやすく感じています。
グリップ力への期待と、約4万円という価格への納得感

2つ目は、グリップ性能への期待です。
ビブラムのメガグリップを使っていて、ソールの形状やラグの深さも含め、滑りにくさに定評があるところに魅力を感じていました。
TXシリーズが長く続いているシリーズということも、試してみたくなった理由です。ハイキングだけでなく、タフな登山でも使いたいと思っていました。
3つ目は、価格への納得感です。約4万円と高いのですが、しっかりした登山靴なら、これぐらいの価格がかかることは納得できました。
一番大きかったのは「自分で試してみたい」という好奇心

右はマウンテンクルーザー400BOA
理屈でしのごの言いましたが、ぶっちゃけ、一番大きかった理由は好奇心です。ここは正直に…。
私は、滑りにくさや機能性を考えたとき、日本の春・夏・秋の登山では、モンベルのトレールグリッパーを採用した登山靴が最適解だと思っていました。
実際に所有しているのは、マウンテンクルーザー400 BOAやアルパインクルーザー800です。
妻にもおすすめした結果、妻はマウンテンクルーザー400を使用しています。
これまで登山靴は、キャラバンやマムートのデュカン 2 ハイ ゴアテックス、アークテリクスのコペックミッド ゴアテックスも使ってきました。
その経験の中では、滑りにくさに絞って考えると、モンベルのマウンテンクルーザーやアルパインクルーザーがベストだと感じていたんですよね。
一方で、

本当にモンベルだけが一番なのか?
という疑問もありました。
登山愛好家の間でも評判のあるラ・スポルティバを、試してみたくなったわけです。
試さずに「モンベルのマウンテンクルーザーが一番ですよ!」と言っても、それは自分が体験した範囲での一番でしかありません。
もちろん、ラ・スポルティバを試したからといって、あらゆる登山靴の中でどれが一番かなんて言えないと思います。
それでも、自分の評価への納得感を高めたかった。正直、それが一番大きかったですね。
ある意味、私は装備沼の住人なんですよねぇ。
日本百名山登山で使って感じたグリップ力と履き心地
滑りにくさはモンベルと甲乙つけがたい

実際に、9月に霧島山と開聞岳、10月には赤岳の登山で使ってみて、総合的には「さすがだな」と感じました。
滑りにくさは、モンベルのマウンテンクルーザーやアルパインクルーザーと甲乙つけがたいです。
どちらのほうが滑りにくいとも言いがたく、体感では同等のグリップ力だと思いました。
重さについても、普段使っていたモンベルの登山靴とさほど変わらない、という感想です。
| 比較項目 | TX5 EVO Mid GTX | 使用してきたモンベルの登山靴 |
|---|---|---|
| 滑りにくさ | モンベルと甲乙つけがたい | TX5と甲乙つけがたい |
| 重さの体感 | モンベルとさほど変わらない | TX5と大きな差を感じない |
※評価は、私が実際に使用して比較した体感です。使用環境や天候、行動量、個人差によって感じ方は変わります。
30度近い開聞岳でも、蒸れてつらいとは感じなかった

ちなみに9月の開聞岳では気温が30度近くあり、暑かったんですよね。
でも、足が蒸れてつらいとか、不快だとかいうことはありませんでした。
少なくとも今回使った範囲では、蒸れにくさについても申し分ないと感じています。
シューレースのフックに感じた安心感
BOAの便利さは恋しいけれど、フックの作りは好印象

TX5 EVO Mid GTXはシューレースタイプなので、その都度、靴紐を結んだり解いたりする必要があります。
モンベルのマウンテンクルーザー400 BOAなら、ダイヤルを回して簡単に締め付けを調整できます。あの便利さは、やっぱり病み付きになるものがありました…。
一方で、TX5を見て「さすがだな」と思ったのが、靴紐を掛けるフックです。
フックから紐が外れにくく、反対側の靴紐も引っ掛かりにくい作りになっていると感じました。安全性に配慮されているなと思ったポイントです。
以前、反対側のフックに靴紐が引っ掛かった経験がある
私はキャラバンの登山靴を使っていたとき、片方の靴紐がもう片方の足のフックに引っ掛かり、足がもつれたり、転びそうになったりしたことが何度かありました。
正直、キャラバンの靴を使うのをやめた理由として、その経験は大きかったです。
いくらソールが滑りにくくても、靴紐が引っ掛かって転ぶかもしれないとなると、不安になりますよね。
日本百名山などに挑戦していると、緊張する場面や、一歩足を置き間違えれば滑落につながるような場面に出くわすことがあります。
そんな場面で足元に不安があるのは避けたい。だからこそ、フックのような細部へのこだわりには安心感がありました。
フックひとつでそう感じるのですから、ソールの形状など、靴全体の作り込みにも期待と安心感を持ちました。
TX5 EVO Mid GTXで気になった点・注意点

滑りにくくても、どこでも滑らないわけではない
良い点はいろいろありますが、注意点も率直に書いておきます。
まず、いくら滑りにくいといっても、どんな場所でも滑らないわけではありません。TX5 EVO Mid GTXに限らず、モンベルの靴でも同じです。
例えば、下りで斜めになった濡れた岩の上に足を置くと、私の経験ではだいたい滑ります。濡れた木の根に沿うように、縦向きに足を置いた場合も同様です。
登山靴の良し悪しだけでは、どうにもならない限界があるのだと思います。
だから、そういう場所には足を置かない。そのうえでグリップ力を頼るのが、適切な付き合い方かなと思います。
初期費用と、ソール交換を含めた使い続けやすさ
もう1つは、初期費用とランニングコストです。
滑りにくさが同等だとしても、モンベルは各地に実店舗があり、ソール交換を頼みやすいと感じています。
一方、ラ・スポルティバはソール交換ができるとしても、近くに店舗がなかったり、手続きを調べる必要があったりする場合があると思います。
そのあたりの利便性で考えると、やっぱりモンベルは強いですね。費用だけでなく、使い続けるうえでの便利さにも魅力があります。
そもそも今回、代わりの靴を探していたのは、マウンテンクルーザー400 BOAのソールがすり減っていたからです。
コスパを最優先にするなら、マウンテンクルーザー400 BOAのソールを交換するのが一番いい。自分でも分かっていたんですよ。
でも、いろんな登山靴を試してみたくなっちゃったんですよね。
試してみたいじゃないですか。人生一度きりなんだから。
TX5 EVO Mid GTXの滑りにくさは、どれぐらいなのか?知らないままでは、どうにも気になってしまう。
知りたい、試したいという好奇心に抗えず、購入しました。高いけどね。
これからの使い分け

TX5 EVO Mid GTXはモンベルのマウンテンクルーザー400と重量も同じくらい
当面は、激しめの登山や日本百名山に挑戦するときの一軍として、TX5 EVO Mid GTXを使っていきたいと思っています。
もう少し軽めの登山や近場の山など、足元の滑りやすさがそれほど気にならない場合は、軽量なアークテリクスのコペックミッド ゴアテックスを使いたいですね。
そんな使い分けでやっていこうと思っています。
今回、TX5 EVO Mid GTXを履いたことで、モンベルのマウンテンクルーザーやアルパインクルーザー、アークテリクスのコペックを使った経験に、新しい比較の視点が加わりました。
正直、自分の評価には以前より説得力が増したと思いますし、自分自身の納得感も上がりました。
ちょっとお金はかかったけれど、試して良かったと思っています。
まとめ|グリップ力と細部の作りに納得できた登山靴
TX5 EVO Mid GTXを実際に使ってみて、滑りにくさはモンベルのトレールグリッパーと甲乙つけがたいと感じました。
黒を基調に黄色を差した見た目も好みですし、シューレースのフックなど、細部の作りにも安心感がありました。
一方で、濡れた岩や木の根では滑ります。BOAのような調整の手軽さや、ソール交換の頼みやすさまで含めると、モンベルの良さも改めて感じています。
| 項目 | レビューの結論 |
|---|---|
| メリット | グリップ力はモンベルと甲乙つけがたい。フックの作りにも安心感がある |
| 見た目・履き心地 | 黒と黄色の見た目が好み。暑い登山でも蒸れてつらいとは感じなかった |
| 注意点 | 濡れた岩や木の根では滑る。靴紐を結ぶ手間もある |
| 費用・利便性 | 約4万円の価格。ソール交換の頼みやすさではモンベルに魅力を感じる |
| 結論 | 激しめの登山や日本百名山に挑戦するときの一軍として使いたい |
※評価は、私が実際に使用して比較した体感です。使用環境や天候、行動量、個人差によって感じ方は変わります。
コスパだけなら、手持ちのモンベルのソール交換で良かったと思います。
それでも、自分でTX5 EVO Mid GTXを履いて、滑りにくさを確かめられたことには納得しています。
購入を考えている方の参考になれば幸いです。






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