
あれ?検索しても“ライト”版ばかり出てくる…。同じ商品なの?
そう感じている人、多いと思います。
実際に「マムート アコンカグア ミッドレイヤー ジャケット」で検索すると、
まず出てくるのは 薄手の“ライト”版。
一方でこの記事でレビューする 厚手の“ミッドレイヤー” は、ネット上の情報が本当に少ない。
その結果――
- ライトとミッドレイヤーを勘違いする
- 値段の違いが分からない
- 実際どれくらい暖かいのかイメージできない
- サイズ選びが難しい
こんな迷いが起きやすいんです。
だからこそ、この記事では アコンカグア ミッドレイヤー ジャケットの実体験レビューと、ライトとの明確な違い をまとめてお届けします。
結論はこれ。
冬山・厳冬期なら、ライトじゃなくて“ミッドレイヤーの方が正解”。
サイズは「普段通り」か「1サイズダウン」がハマる可能性が高い。
この記事での呼び分け
- ライト:アコンカグア ライト ミッドレイヤー ジャケット
- ミッドレイヤー:アコンカグア ミッドレイヤー ジャケット
記事中では読みやすさのため略称を使用します。
アコンカグア「ライト」と「ミッドレイヤー」の基本スペック比較

左がライトミッドレイヤー 右がミッドレイヤー
ライト(薄手)
正式名称:Aconcagua Light ML Jacket AF Men
品番:1014-04260
- 薄手
- モンベルのシャミースジャケットに近い保温性
- 軽快で扱いやすい(約280 g)
- 値段が比較的安い
商品ページ:
ミッドレイヤー(厚手・今回レビューする方)
正式名称:Aconcagua ML Jacket AF Men
品番:1014-04292
- ライトより厚手
- 保温力が段違い
- 重量感もある(約367 g)
- 価格がライトより約1万円高い
- 冬山の中間着として仕上がっている
商品ページ:
ネット検索するとライト版ばかりヒットするため、
「あれ?意外と安いな…?」
と感じている人は、十中八九 ライト版を見ているだけ の可能性が高いです。
厚手のほうを探しているのに、情報にたどり着きにくいのが現状なんですよね。
アコンカグア「ライト」と「ミッドレイヤー」の違い4つ
素材感の違い(分厚さ・保温性・密度)

左が「ライトミッドレイヤー」 右が「ミッドレイヤー」
まず触った瞬間にわかるのが素材の違い。
- ライト(薄手):空気をふわっと包み込む軽い着心地。素材は Polartec® Power Grid。
- ミッドレイヤー(厚手):生地の密度が高く、しっかり分厚い。重量感もある Polartec® Power Stretch Pro を採用。
この差がそのまま 保温力の差に直結しています。
私の体感では、ライト版はモンベルのシャミースジャケットに近いです。
ミッドレイヤーはモンベルのクリマエアジャケットと同等に暖かい。
サムホールの有無(寒さ対策の本気度)

- ライト:サムホールなし
- ミッドレイヤー:サムホールあり
冬山で手首が冷えるのは地味にストレス。
親指の通せるサムホールがあることで、冷気が入りにくくなるのはかなり助かる。
この仕様だけでも、ミッドレイヤーが「本気で寒冷地仕様」なのが分かります。
ジッパープル(引き手)の長さ


地味だけど、実はかなり重要な違い。
- ライト :プル約5cm
- ミッドレイヤー:プル約7cm
たった2cmなんですが、冬の山ではここがデカい。
手袋をつけると指先の操作性が落ちるので、
長いプルのほうがつかみやすい。
こういう細かい部分からも、
「厚手のミッドレイヤーは寒い場所で使う前提」という設計思想が見えます。
こうした作り込み、本当にマムートらしい。
まさに「神は細部に宿る」です。
ロゴ仕様の違い(プリント vs 刺繍)

- ライト :プリント
- ミッドレイヤー:刺繍
刺繍は明らかに高級感あります。
私はこの“贅沢感”が大好き。


値段が高い理由の一つでもありますが、
所有満足度は確実にミッドレイヤーのほうが上。
アコンカグア ミッドレイヤー ジャケット の評価レビュー(冬山のファイナルアンサー)
ここからは私が実際に着て感じた評価レビューです。
保温性:モンベルのクリマエア級に暖かい
私はモンベルのクリマエアジャケットも着てきましたが
体感では同じレベルで暖かいです。
「ライト版とは別の生き物か?」と思うレベルで暖かい。
冬山ではアコンカグアミッドレイヤージャケットが なくてはならない存在 になりました。
フィット感:アスレチックフィットの恩恵がデカい
細身だけどストレッチがしっかり効く。
冬山でも動きやすいです。
身体にしっかり寄り添う → 空気層が無駄にできず暖かい。
ストレッチが強い → 動きやすい。
この2つが両立しているのが本当に強い。
デザイン性:街着でも通用する“ツヤ感”

ユニクロやモンベルのフリースだと
「THE・フリース感」が出て、少しもっさりすることがある。
でもアコンカグアは 表面がスベスベしたジャージーな生地で光沢あり。
大人っぽくて上品。とにかくシルエットが美しい。
“機能 × デザイン” のバランスはマムートが強すぎます。
山も街も両方いけるのは、私にとって大きな魅力。
サムホールが冬山で地味にありがたい
繰り返しになりますが、
親指を引っ掛けられるサムホール。
冬山では手首の冷えを防げてありがたい。
こうした所にも、マムートの機能美のこだわりを感じます。
弱点:防風性ほぼゼロ、防水性ゼロ
これはミッドレイヤーなので当然ですが、
- 風は通す
- 雨も通す
つまり ハードシェル・ソフトシェルとセットで運用する前提。
その分、雨天以外での透湿性はとても高いわけです。
サイズ選びの要注意!私はMを買って失敗しました

買いなおしたユーロSサイズ(アジアMサイズ)
最初はユーロMサイズを買ったのですが、
ちょっと大きかった。
アスレチックフィットの強みを殺してしまうんですよね。
公式サイトのスタッフレビューでも
「普段よりワンサイズ下でちょうど良い」
と書かれていました。
そこで、S(アジア M サイズ) を着ると…
- 余白が消える
- 保温性が上がる
- シルエットが美しい
完全に Sサイズが正解 でした。
サイズの目安(かなり重要)
- UNIQLOでMを着ている人 → マムート的には EURO S が近い
- ストレッチが効くので普段通りでOK
- 迷ったらワンサイズ下を試す価値あり
- Amazonの返品制度を使うのが賢い
店舗で試せないなら、賢く返品制度を使うのがおすすめ。
ネットで買う理由|公式サイトは返品不可の落とし穴あり
私自身、公式サイトで買って返品できず痛い目を見ました。
マムート公式サイトから買うと、返品できないことがあるんですよ。
▶詳しくはこちらの記事
そしてマムートは店舗も少ない。都市部しかない。
行くのも疲れるし、人混みは嫌いだし(これは個人的理由)。
だからこそ、私は普段から
Amazon・楽天で購入 → 自宅で試着 → サイズ合わなければ返品
この流れです。
これがいちばんストレスが少なく、確実に自分に合う。
今は ネットで試着して返品するのが完全にスタンダード です。
(私もサイズを間違った時からそうすべきでした…)
アコンカグア ミッドレイヤー ジャケット はモンベルより高い。でも“機能 × デザイン” の成立は唯一無二
アコンカグアミッドレイヤージャケットの値段は、モンベルの同等商品の2倍近くする。
でも「機能 × デザイン」を満たすとなると…
冬山ミッドレイヤーのファイナルアンサーはアコンカグア ミッドレイヤー ジャケット。
と私は言い切れます。
そして、こう思うわけです。
冬山で安心できて、街でもかっこよく着られて、
刺繍ロゴの満足度もあって、ストレッチも効く。
ここに価値を感じるなら、
アコンカグア ミッドレイヤージャケットは“買い”。
私のミッドレイヤー選びは、これで終わりました。
まとめ|冬山登山で選ぶならライトではなく“ミッドレイヤー版”が答え
この記事の要点はシンプルです。
- ”アコンカグアライトミッドレイヤー”と”アコンカグアミッドレイヤー”は別物
- 素材感、暖かさ、重量、サムホール、ロゴ仕様…全部違う
- 冬山ならミッドレイヤーが向いている
- サイズは「普段通り」か「1サイズダウン」がおすすめ
- 店舗が少ないのでネット購入&返品活用が賢い
- 防風性・防水性はないのでシェルと組み合わせて使う
冬山登山で安心できる中間着を探しているなら、
アコンカグア ミッドレイヤージャケットは“私のファイナルアンサー”です。





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