結婚を考えているけど、不安があるあなたへ
「結婚までに何を話し合ったら良いのかわからない!」
「彼氏・彼女との結婚を考えているけれど、やっていけるか不安…」
「夫・妻と真剣な話をするタイミングがない…」
この記事は、そんな悩みをもつ方へ向けて書いています。
わたし自身も、結婚前はまさに同じような不安を抱えていました。でもあることをしたら、不安がスッと軽くなり、結婚を前向きに考えられるようになったんです。
その「あること」とは——『結婚までにふたりで解決しておきたい100の質問』という本を実際にやってみたこと。
※この記事は、私が結婚した頃(2020年頃)に書いた記事をリライトしたものです
【レビュー】『結婚までにふたりで解決しておきたい100の質問』を実践してみた|不安が安心に変わった理由
愛し合っていれば、共同生活もうまくいくの?
まず、ひとつ質問です。
- 「愛し合うこと」
- 「共同生活を愛すること」
これは同じだと思いますか?それとも別だと思いますか?
この問いの答えこそが、本書の核心です。
著者スーザン・パイヴァーは、自身のプロポーズをきっかけに、結婚前の不安からこの本を書きました。
彼女は「愛」と「共同生活」は別ものと考え、現実的な関係を築くための100の質問を提案しています。
本書はニューヨーク・タイムズのベストセラーにもなった、世界的に読まれている本です。
『結婚までにふたりで解決しておきたい100の質問』とは
- 著者:スーザン・パイヴァー
- 出版社:祥伝社黄金文庫
- 発売日:2010年6月11日
質問は9ジャンルに分かれた100問構成。
どれも「かゆいところに手が届く質問」ばかりで、結婚前のカップルが話し合うべきことが網羅されています。
たとえば、
- お金のこと
- 家事や家のスタイル
- 子どもや家族観
- 宗教や価値観
など、リアルなテーマがずらり。
この100問を話し合えば、結婚への不安はかなり解消されるといっても過言ではありません。
実際にやってみた!わたしたちの実践エピソード
妻(当時は彼女)と結婚を意識しはじめたころ。
付き合って数年経っていましたが、私はどこかで不安を感じていました。
一人暮らしが長かったこともあり、生活を変える抵抗がありました。それに「結婚したら幸せになる」とも思っていなかったんです。
幸せは状況ではなく、自分の捉え方だと考えていたからです。
ただ、結婚を考えると「何を、どこから話せばいいのか」わからなかった。しかも自分が話題を決めるのは、主導権を握るようでイヤだったんですよね。
そこで手に取ったのがこの本。
読んでみて、「これなら不安を減らせる!」と思いました。質問が非常に実践的で、しかも「話し合いの進め方」まで丁寧に書かれていたからです。
話し合いのルールをつくってみた
話し合いには、こんな“お約束”を作りました👇
- 批判・意見はやめよう
- 相手の話をさえぎらずに聴こう
- 意見の不一致を歓迎しよう
- 事前に自分の考えを整理しよう
- 答えが違っても、記録を残そう
- 自分を正直に表現しよう。相手も受け容れよう
- 定期的に見返そう。人生は変わるから、答えも変えていこう
※時間制限をつけるのもアリ!
毎回話し合う前に、このルールを声に出して確認しました。これをするだけで、雰囲気がぐっと穏やかになるんです。
こうして話し合いました
- 場所:落ち着ける喫茶店(コメダ珈琲など)
- 時間帯:午前中(ポジティブな話になりやすい時間)
- 座り方:正面ではなく、横並びかL字
まずはコーヒーを飲みながら雑談してリラックス。そのあと、1問ずつ質問に答えていきます。
一人が話している間に、もう一人がメモを取るスタイル。
1問に15〜20分ほどかかるので、2〜3時間があっという間に過ぎます。
「どんな家に住みたい?」
「家計はどう分担する?」
「相手の家族についてどう思う?」
など、ふだん触れにくい話題も多いです。
「うわっ、そこ聞く?…でも気になってた!」
という質問もたくさんあり、思わず笑ってしまう場面も。気づけば、妻(彼女)も笑顔で話していて、安心と嬉しさがこみ上げました。
話し合った結果どうなった?
数回にわたって話し合いを続けたあと、わたしたちは結婚しました。
100問のうち答えたのはまだ20問ほどでしたが、それだけでも十分な変化がありました。
- 「率直に言っても大丈夫」という安心感
- 「妻の希望が理解できた」という納得感
- 「話しづらいことでも笑顔で向き合えた」という自信
この経験で、「この人となら大丈夫」と心から思えるようになったんです。
不安が希望に変わるきっかけをくれた一冊でした。
こんな人にはオススメ/こんな人には向かない
「結婚までにふたりで解決しておきたい100の質問」は、すべての人に合う本ではありません。
- ✅ 結婚へのモチベーションが同じくらいのカップル
→ すごくオススメ。会話が深まります。 - ❌ 片方が結婚に乗り気じゃないカップル
→ 話し合い自体がプレッシャーになる可能性があります。
本を使うのは、「結婚を考えているけれど、不安がある」二人がベストです。
今でも続く、わたしたちの“100問時間”
結婚後の今も、私たちはこの本を手に、喫茶店で定期的に話し合っています。焦らず、楽しみながら続けています。
外出のきっかけにもなるので、ちょっとしたデートのような感覚です。
「そこまでやるの?」と思う人もいるかもしれません。でも、それでいい。
“ふつう”よりも、“ふたりらしさ”を大切に。ゼロベースで考えながら、自分たちらしい関係を築いていけたらと思っています。
まとめ
『結婚までにふたりで解決しておきたい100の質問』は、愛情と現実のあいだにある“もやもや”を整理してくれる本。
「愛だけでなんとかなる」と思いがちな時期に、“リアルなパートナーシップ”を考えるきっかけをくれる良書です。(レビューがそんなに高くないのが不思議)
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