5万円のプレゼントより大切なこと|『ベスト・パートナーになるために』【レビュー】
プレゼントで愛は伝わる?本当に喜ばれるのは“別のこと”
大好きな恋人や妻へ、5万円のブランド品をプレゼント。
「絶対喜んでくれるはずだ!」――そう思っていませんか?
でも、実は“そのお金の使い方”、ちょっとズレてるかもしれません。
ちょっと質問です
あなたが妻(恋人)へのプレゼントをするなら、どちらが点数高いと思いますか?
- A:5万円のプレゼント
- B:1万円のプレゼント
もう一つ。
- A:1万円のプレゼント
- B:家事を一回代わりにやる
この2問、実はほぼ同点なんです。
「そんなの当たり前でしょ」と女性陣は笑うかもしれませんが、私にはかなりの衝撃でした。
妻とインデックス投資を始めるまでの“すれ違い”
結婚生活の準備をしていた頃。
私は妻に「インデックス投資を一緒にやろう」と繰り返し説明していました。
「これはギャンブルじゃない。株式市場は成長し続けてる。今始めないと損だ。」
そんな理屈を一生懸命語っていた私。
でも、妻が求めていたのは説明の正しさではありませんでした。
妻の不満と不安
妻が感じていたのは――
- 家計がどうなるかわからない不安
- 投資を「何のために」するのか見えない不透明感
つまり、“将来の話し合いを飛ばしていた私”への不満だったのです。
妻には妻の道理があり、何も間違っていませんでした。
男女は根本的に違う
- 女性の当たり前は、男性には通じない。
- 男性の当たり前は、女性には通じない。
まるで違う人種のような存在。
だからこそ、お互いの違いを知ることが「ベストパートナー」への第一歩なんです。
『ベスト・パートナーになるために』より引用
ジョン・グレー著『ベスト・パートナーになるために』では、男女の違いをこんなふうに書いています。
- 男は受容、女は共感を求める
- 男は挫折、女は拒絶を怖がる
- 男は分析して満足する。女は話してすっきりする
- 女は「愛されている実感」が欲しい
- 男は“何か大きなことをしてあげれば喜ばれる”と思いがちだが、女性から見れば的外れ
そして核心はここ👇
女性は贈り物の大小にかかわらず、「一つのことは一点として評価する」。
つまり、ブランドバッグも、ちょっとした手紙も、同じ1ポイントなんです。
5万円より「小さな気配りを10回」
私自身、ブランド物のプレゼントで妻を喜ばせようとしたことが何度もあります。
「これなら完璧!」と思っていたのに、実際は想定ほどの反応じゃない。
この本を読んで、ようやく気づきました。
“高価なものより、日々の小さな愛情表現の方がずっと嬉しい”と。
たとえばこんな行動こそ愛情表現
- 家事を代わりにやる
- 「好きだ」と日常的に伝える
- 「かわいいね」と素直に言う
- 何の記念日でもない日に小さなプレゼントを渡す
これこそが、本当の“投資効果”が高い愛情行動。
5万円のプレゼント1回より、5千円のプレゼント10回。
この方がずっとリターンが大きいんです。
自戒をこめて
無理して高価なプレゼントを渡し、「あんな高いもの買ってあげたのに!」と不満を持つより、
日々の心配りや家事の分担にこそ価値がある。
夫婦関係も、積立投資と同じ。
小さな積み重ねが、やがて大きな信頼を育てていくのだと思います。
今回の学びの本
この記事のテーマのもとになった一冊がこちら👇
『ベスト・パートナーになるために』
ジョン・グレー著/大島渚訳(三笠書房)
男女の違いを、笑いながら学べる名著。難しい理論書ではなく、読んでいて“あるある!”が止まらない。夫婦で読むと、まさにベストパートナーに近づける一冊です。
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